2015年7月8日水曜日

市街地直売所「鈴木農園」(所沢)はトマトで勝負!

 西武線の新所沢駅北側踏切から県道・川越所沢線を車で川越方面へ走ること1kmほどか?衣料スーパー「しまむら」のちょっと先に、「トマト・ミニトマト 鈴木農園」の小さな看板が見える。まだまだ市街地の内側である。周りは住宅でトマト畑は見当たらない。仕事で横を毎日走るので気にかかっていた。 

 2週間前の早朝に、看板の横の庭地にやっと飛び込み買い物することになった。駐車は4~5台は楽に可能。作業小屋のようなものの中が販売所だ。若奥さんとおぼしき人が販売していた。採れたての桃太郎トマトやミニトマトの愛子、千果(ちか)が木箱に整然と入れられ客を待っている。直売所というと市場に出せない等外品をうるケースも多いが、ここの桃太郎は粒も色(完熟)も揃ったA級品である。 

「トマトなどは、どのくらい作付しているのか」には20アールほどとのこと。お父さんの代に酪農をしていた土地に、息子さんがユータウンして園芸を始めた様子。息子さんは「規模ではない。儲かる農業を目指す」という。トマトは水耕栽培で、春先にはエダマメ、今はナス、恵比寿カボチャ、夏場になればトウモロコシも併売している。実際には良いものを作り、市場出しも活発に行っている様子。 夏場は安い露地のトマトが出回るので、7、8、9、10月は休市のこともあるので注意。7、8月はナスや小玉スイカを主に販売するとのこと。


















 

駅から直売所までに、コモディーイイダ、西友、コープみらい、ヤオコーと沢山のスーパーがある。やはり「朝採りで新鮮」「完熟でうまい」「顔が見える」といった選択客がスーパーを越えて来る客、ドライブ途中の客が多いのではないか。 

桃太郎は1kgが648円、ミニトマト2種は1kg1,000円である。カボチャ1kg300円、ナス3本150円。桃太郎は弾力性のある果肉で、甘さも充分。水耕栽培でも水を抑えて栽培しているのではないか。果物替わりに2個、3個でも食べられる。ミニトマトの千果は糖度8~10度と甘い。愛子とともに半分に切って彩と栄養豊かな野菜サラダで、3~4回に分け賞味した。

2015年7月1日水曜日

コミュニティカフェひだまり(川越市)は商店街・地域活性化の手本!

   川越市川鶴に「かわつる三芳野団地」(548世帯)というのがある。団地の管理運営が素晴らしい・・・と聞き見学に出向いた。当方も分譲団地の住民で、目下団地の規約改正に従事しているからだ。この時に偶然立ち寄ったのが、団地隣にある「かわつる商店街」(約10店舗?)にある「コミュニティカフェひだまり」である。
    10時20分ほどだったが、店頭で青果物の直売をしていた。1休みしたかたので、店内に入ると「11時オープンなのでまだ無理」と、いったんは断られた。とことが、5メートルも歩かないうちに、別の女性スタッフさんが追っかけてきて、大きな笑顔で「ぜひ寄って行ってください」と引き留められた。ここが素晴らしい。「どこからいらしたの」「何が目的にこられたの」「え、三芳野団地のこと。それなら団地の広報を編集しているのはあの方よ」と、振られた方も「団地事務局を訪ねるなら、事前に電話したほうが良いよ」と、矢継ぎ早に会話の糸口を作ってくれた。まさにコミュニケ―ションカフェである。 

    このカフェは2011年10月から地域の老若男女が結成した「チームひだまり」が運営。商店街の空き店舗を安く借り、地域の交流の場として発足したもの。会員数は2011年72人、2012年が75人、2013年が113人、2014年が117人と拡大してきた。女子71人、男子46人の構成である。 

   チームひだまり会報の「談話室13号」に現在の会長・上蓑礼子さんが、「かわつる商店街のでコミュニティひだまりの目的は商店街の活性化を促すとともに、地域の拠点として子育て世代の応援、高齢者の福祉貢献をはかり、地域住民の絆を強めること」と書いている。そして会員数の増加でも分かるように成功を収めているのが素晴らしい。この41ケ月間(本年4月まで)に、プロの保育士を揃えたキッズコナー併設したカフェで、スタッフが延べ17,755時間の勤労を提供してきた。会員の利用累計も2万人に迫るという。

    活動内容は実に多岐である。まず基本は「地域の集まりの場」としてのカフェの運営で、地域のだれが来ても大歓迎で、会話が弾むようスタフの気遣いは相当なものだ。正確に来店データーを出しているが、2014年度の1日平均は28人である。朝8時過ぎに店の準備スタッフが来て、10時にメニュー担当スタフ出勤し料理開始、10時30分に当番スタフが来て店の清掃・整備、11時前に店長が滑り込む。10時50分に朝採りの新鮮野菜が入荷し店頭販売。11時にいよいよオープン。12時にランチ客がドーと来る。

 
    ランチは日替わりメニューで500円。カレーライス、ハヤシライス、かきたまうどん、お多福そうめん、五目ちらし寿司、ナポリタン等で、その他コーヒー250円、アイスコヒー300円、ミルクココア300円、りんごジュース300円等も準備されている。見ての通り店頭のメニュー表示もセンスがある。 

  こうしたなか、午後からは日を定め囲碁、歌声、講習会などが開催される。紙漉き講習会、声道講習会もあれば「けん玉同好会」なども結成されイベントを実施。外に出てリンゴの木を植えたり、里山支援に加わったりもしている。 

    立派なのは「ひだまり塾」を開き、生活困難家庭の児童の学習支援をしていることだ。カフェ閉店の土曜に実施。小学生クラスは10時~11時30分で、教員OBが教え、中学クラスは19時~11時30分で大学生が講師だ。「基礎学力が身ににつき、自発的に勉強するようになり志望校ランクを上げた」との声も多く、高校生クラスの塾開設も準備している。 

    3・11以来、全国的に叫ばれているのが「地域の絆」である。そして高齢化や地方の過疎化の中で「地方創生」も今年の大きなテーマである。地方創生や地域活性化も県、市町村、特定エリアと下におろし、下からの具体的プランなり行動が伴わないと本物にならない。お役所は想像でプランするのでなく、チームひだまりのような実践例から、ぜひ地域活性化の糸口をつかんで欲しいものだ。 

    チームひだまりは、まだまだ経営収支からすると軌道に乗ってないはず。ボランティア精神だけでなく、主婦の知恵も持ちより、子育て支援、介護支援、惣菜ほか食品の加工販売など、なんらかの収益事業を作りあげることが大切なように思う。それでこそ永続性も確保される。ニーズが強ければ、正当な労働の対価を得ても喜ばれるはず。いっそうの発展を願う1人である。

2015年3月25日水曜日

セブンイレブン母・父の日は花一杯のギフト!花の消費拡大に貢献!

 1.花で頑張るコンビニ-セブンは生産者と一体

 このところ仕事の関係で、某駅前のセブンイレブンで100円コーヒーを飲むのが習慣になっているが、本日目にとまったのが「母の日ギフト5/10sun 父の日ギフト6/21sun」という62ページの無料パンフ。数日前、花卉業界の重鎮と電話で花の消費に触れたばかりで、花をあしらった表紙がやでも気になった次第だ。 

 62ページ中、24ページがブリザーブドフラワー(特殊の液で加工し、生々しい姿が保存できる)を含む花のギフトである。生花については「産地、生産者限定」と謳われ、全国の温室・ハウス栽培者との契約品。日々の販売は難しいが、5月10日とか6月21日と限定した予約配達であればコンビニでも充分対応できる。 

今後、イベントに合わせた花き販売が活発になれば、花離れの進む(後記)にヤング層の消費拡大に大いにこうけしてくれる。最近はヤマザキデイリーを含む多くのコンビニでも切り花、鉢花が売られている。「生産者はコンビニを狙え」という時代が来ているように思う。
<写真-パンフの表紙> 

このパンフにはカーネーションを中心に、プリンセチア、胡蝶蘭、バラ、アジサイ、ガーデンローズ、ラベンダー、ベコニア、クレマチス、カラーなどが写真入りで紹介されてい。る価格は3,000~5,000円程度。ランとなると10,000円のものもある。 

ブリザーブドフラワーではバラが中心だが、時にユリもある。価格は4,500円から30,000~50,000円のものがあるが、色彩も鮮やかで多種だし、日保ちも長く、「素晴らしい」の一語につきる。 

店員に申込むか、インターネットによる申込み。母の日の場合は5月7日(木)から5月10日(日)までのお届け。父の日は6月18日(木)~6月13日(土)までのお届け。一般のギフトは申込み後7日前後である。 
<写真-カーネーションや欄のページ> 

2.花の消費は世代交代で激減―対策急を告げる

 花卉の産出額は古い統計だが平成17年に4,710億円、最終購入者額で9,412億円だ。産業とすれば野菜の1/4強である。だが切り花の需要金額は平成12年以降年々微減している。これは鉢物、花壇用苗、球根類にも言える。 

 問題は年齢で消費が大違いであること。これまた平成16年の古い統計になるが、月平均購入額が605円に対し、30才未満は112円、30~39才が110円。一方60~69才が988円、70才以上が1,120円。つまり、39才以下の若い世代は平均の1/5、70代の1/10と低くいことだ。このまま世代交代が進めば消費が1/5に縮小しかねない。 

 若い世代の需要を喚起するのに、セブンイレブンほかのコンビニの役割は大いに意味がある。ぜひ「デートには花束を」「快眠に花を」と常時、花の販促をして欲しいものだ。