2024年2月13日火曜日

3輪50ccバイクは年寄向きではない!!

  


 


 私も80代後半になり、娘や息子から「車の免許返上」を強く要求されるはめとなった。だが都会地と違い、埼玉の郊外地。スーパーやドラッグストアは別として、100円ショッツプ、ホームセンター、衣料スーパー、レストラン、各種病院などに行くとなるとかならず500m以上離れ、途中坂も多く「せめてバイクぐらいはないと、すこぶる不便」と、バイクの乗車を認めてもらうことになった。 

 だが、息子から「安全性の面で3輪のバイクにしては」と提案があり、3輪50ccの中古のバイク(塗装し新品に見える物)を息子にプレゼントしてもらった。早速馴染の喫茶店に行きこの話をすると、「2輪より3輪の方が安定性が悪いの知ってる?」「ここにきている○○さんは、怖くてすぐ3輪を引き払ったくらいよ」とさんざんイビられた。

  実際はどうか。団地住まいなので、敷地内の駐輪場も確保してもらい、どうにか運転にこぎつけたが、荷台まで鉄パイプできちんとつくられており、車体重は110kgとすこぶる重い。恐らくピザなどの宅配業者向けに初期の開発がおこなわれたためだと思う。 

高校時代の友人は2輪バイクから「安定性があるなら3輪に代えようと思っている」と言い、私の3輪バイクの乗り心地情報を、今か今かと待っている。既に4回ほどやり取りもしているのだが・・・車体重は110kg程だが、問題があるとすれば第一にこの重量だ。私はただいま妻の看護のストレスも多く、体重は実に50kgを切っている。体重の2倍強だ。 

 分譲団地に住んでいるが、駐輪場のある団地の庭端と、団地回りの歩道との間に5~8cmもの段差がある場合が多い(庭側が低い)。駐輪場に入れようようとすると、一旦コンクリートの庭に入れ、それから一段高い歩道に出、それから再度舗装されたスロープを下り駐輪場に向かう。段差を越えようとすれば、アクセルをふかすことになるが、スリップして残雪の中に車体とともに横倒しに。自身も車も横倒したまま自力では立てない。通りがかりの人が手を貸してくれ、どうにか自身と車体は立ちあがった。もはや体力はつきており、この日は車体を現場に残したまま部屋にもどった。 

 車体が重いと、段差を越える時など重い分アクセルを強めにする。と急発進に近くなり飛び出すことになる。交差点などで曲がるとき、急発進にちかいと反対車線をかすりながら曲がるようなことも起きる。また車体が重いばあい、路面が登り坂だったり、凸凹であった場合も「急発進」になりやすく、機敏に反応できない年寄には危険この上ない。そして倒れた場合の立て直しも困難なのだ。 

 さらに、道路面が凸凹のばあい3点支持の3輪車は、右に左にと滑ったり傾いたりもしやすく、なめらかに走らない。下りの右カーブなどでは左車輪が持ち上がり、うっかりすると右に倒れる恐れも感じる。そして倒れたら最後、自力で車体を持ちあげることが困難。対向車にぶつかる可能性もある。 

 以上からすると、力のない高齢者や主婦の方にとっては「3輪50ccバイク」はお勧めできないように思う。またメーカーは3輪バイクを推進するならば、車体重の大幅な軽量化に努力する必要があるのではないか。


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