2014年12月7日日曜日

火山国の連携-日本・インドネシアでムラピ火山災害地のイチゴ栽培支援!


1.日本・インドネシアは共に火山国


    御嶽山の突然の噴火で死者・行方不明者63人が出た。そして、阿蘇山も噴火、遠い南の小笠原諸島の西之島でも日々噴石を続け島が拡大・・・日本は火山国だが、インドネシアも同様に火山国。首都ジャガルタのあるジャワ島の中部にあるムラピ火山(2,968m)が2010年の10~11月にかけ何回となく大爆発、火砕流を発生させ、死者322人、避難者総数38万人に及んだ。噴出物の総量は1.4億(御嶽山は50万トン)である。 歴史に記録された大噴火だけでも10回を数え、死者だけで1,000~3,000人を数える例も5回はある。

     インドネシアの活火山の数は130とされ、日本も110である。火山災害及びその対策の知識を共有し、助け合っていくことが大切である。ムラピ火山の場合、火砕流や火山灰のため真白に。多くの家畜が死に、トウモロコシ畑、水田は厚い火山灰に覆われ、農業は壊滅的な打撃を受けた。4年が経った今は、木々も生え緑を取り戻しているが、農業を再開するまでに至ってない。

 レッドゾーンと呼ばれる「立入禁止地区」では、火山が売りの観光をむりやり再開し、かろうじて貧しいその日暮らしをし、もの乞いをしている農家さんが一杯いるという。

 
犠牲になった家畜の白骨と津和野さん
  ここで紹介する津和野眞佐子さん(42才・埼玉在住)は、武蔵野音楽大学を卒業後にインドネシアに留学。卒業後も現地で「Yayasan Matahari Yogyakarta」 というボランティア組織も創り活動もしてきた。国内に戻ってからは入間市のFMチャピーのディスク・ジョキーも務めていた方だ。「留学時代、噴火で犠牲になった村で大変お世話になった。ムラピ火山の山麓は涼しく、有名な避暑地にもなっている。このため以前はイチゴ栽培もされていた。もう一度、日本で親しくなった福島県の放射能被害で営業できなくなったイチゴ農家の方を現地に招き、技術指導をしてもらい、農業活性化のお手伝いをしたい」という。さらに「このため、日本で新たな事業をして、支援資金をつくりたい」との夢を描いている。
噴火から1年後-バナナほか緑も回復したが、農業は遠し-右が津和野さん

2.イチゴ技術支援の基金募集!!


 津和野さんを紹介してくれたのは、本ブログで紹介しアクセスランキング2位の埼玉県農業大賞のベンチャー賞に輝いた入間市の有・桂ファームの栗原桂一氏だ。インドネシア在住の我が息子のためアドバイスをお願いしたのがきっかけで、津和野さんを紹介してくれたのである。大きな志に感銘を受けるとともに、「インドネシア・ムラピ火山被災地支援基金織」を皆さんに呼びかけ、ささやかながら資金集めに協力したいとの考えだ。(振込口座も作り、厳正に管理してもらえる人に依頼して本欄で収支を報告するつもりだが・・・この点の具体案はしばらく待ってほしい)
 
 本日のところは、まず現地の被害状況のごく一部を写真で見ていただくに留める。なお、日本のムラピ災害地区の支援はすでに始まっている。

              
火砕流で焼けただれたテレビなど
スズキのスクーターも見るも無残
  ➀地震計の多数設置(東京のチャレンジ)、②緊急時のボイス伝達網の確立(神戸の「FMわいわい」)などだが、地元の基盤産業の農業の活性化支援は進んでいない。津和野さんのイチゴ栽培指導・支援はこの起爆剤になり、日本・インドネシアの友好関係をさらに発展させることになる。ぜひ多くの友人にこの動き伝えていただきたい。イチゴは現地でも高額で売れる貴重品であり、地域活性化の効果を上げやすいのだ。


 


 


 


 









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