2014年12月13日土曜日

埼玉県狭山市の「あぐれっしゅげんき村」は飲食スペースも広い!

 開店間なしの農産物直売所を訪ねるのは久しぶりである。埼玉県狭山市堀兼2085に、11月21日にオープンしたのがJAいるま野の「あぐれっしゅげんき村」である。直売所本体の売り場面積は約166.3坪。レジ5台。このほかレストランのスペースが30坪。建物全体では約313坪。営業時間は10~3月が9:30~17:30、4~9月が9:30~18:30、休日は第3水曜である。 



1.個性の発揮―地元特産品に広いスペース 

   新しく開通した幹線道路沿いにある。付近に人家はほとんどないが、直売所の広域集客性を考えると、車で来易く妥当な立地選定だと思う。ただし、反対車線を下ってきたばあい、交差点で右折し、約300mは迂回するのが欠点。駐車場は176台分と広い。暖かい時期ならくつろげるよう、屋外の屋根下にテーブル5、ベンチ2があり、最大26人ほど座れる。広域集客へ配慮と言えそうだ。冬場はサンルーフ状に使えればベターである。 

 店内に入ると、地元特産のサトイモ類、サツマイモ(川越と隣接)、葉物類(トンネル栽培多数)のボリュームに圧倒される。サトイモに八つ頭を合わせ6尺平台4本分。ホウレンソウ、コマツナ、チンゲンサイ、ターサイ、ミズナ等の葉物も6尺平台4本、サツマイモは6尺平台2本分ほど。狭山茶の茶所だが、お茶コーナーも12尺×7段?ほどだが、地元茶園13社ほどの品揃えをしている。「地元特産品」のアッピール面は、まず十分だ。 
<写真ー1>見通し良く、壁面の写真パネルも映える
 付加価値販売の面では、ベーカリーと惣菜販売が目立つ。ともにバックヤードを壁の仕切り、ガラスの仕切りのすぐ奥に設け、暖かい出来立てを提供できる。パンコーナーはガラス戸のついた8尺4段ほどの台?だが、120~160円ほどの各種菓子パン10種以上。298円のフランスデニシュ、オレンジロールなど販売。 

   惣菜は平オープンケース8尺、平台4尺に、背後の作業場で作った惣菜を並べ、半対面式で売っている。1パックキンピラ198円、ミズナのピリ辛煮198円、切り干し煮物120円、ポテトサラダ198円、ピクルス150円、鶏から揚げ198円、コロッケ1ケ100円、2ケ200円、地元開発サトイモ・コロッケ2ケ240円、大学芋1P200円などである。 

 ワンストップ(1ケ所で総て揃う)のため、鮮魚は多段オープンケース6尺で、1,200円と750円の刺身と塩干物を中心に22アイテムを販売・・・やや寂しい感じはする。肉類は多段オープン8尺で、牛・豚・鳥・加工が24アイテムで、魚と肉はテナントが販売。他に平冷凍ケース3尺で「彩の黒豚」の冷凍販売もしている。肉類はまずまずの充実ぶり。牛肉も買われていた。人が付き魚も人的な販促に努めているのが目を引く。
 

 各種日販品と言えるものは多段オープンケースで牛乳・色物・乳製品が6尺、豆腐・納豆も6尺、生・ゆで麺6尺、漬物・みそ等も6尺である。これらはいずれもケース内が満杯で、直売所としては最良の部類・・・そして全体としてもワンストップ面の配慮は良くできている。調味料ほかのドライ食品もJAコープブランドと、弓削田醤油など地元特産銘柄の比率を半々ほどにし、選択性を高めているので好感が持てる。

 一般に地場産品が少ない果物についても地方品も集め、平台6尺×6台を急傾斜の雛壇式に活用し、美しい陳列で充実している。 
<写真-3>特産の里芋はアイテム豊富の大量陳列


 <写真ー2>彩の国黒豚の冷凍パック販売
 
  
 
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