国土の60%が乾燥地帯のイスラエルで、節水栽培のため開発され、すでにオランダ、韓国はもちろん、フイリッピン、マーレシアでも普及をしているが、日本ではまだ「これから」の段階とのこと。イスラエルは園芸作物の輸出大国になっているが、その原動力が、この栽培法だと言う。
水に肥料を溶かした培養液を、必要に応じチューブから点滴のように土中に送りこむので、水も肥料も少なくて済む。余分な肥料が土中に増えたり、水と共に肥料分が地下水に流れ込むこともなく、ブログ別掲の「環境保全型農業」に役立つ。発展途上国であれば、糞尿を処理した溶液も使うことも考えられる(そのまま使うと、チューブが目詰まり)。
問題は日本の場合、純粋な液肥をつかうため見かけの肥料コストが高くつくこと。だが、①肥料(基肥不要・適正施肥)、②建設費(ハウスは並み、土壌は普通の畑地)、③センサーによる自働で注入で作業費・・・の3要素が大幅に削減、④適正な水・液肥の管理で多収になり、所得が高まる。
問題は日本の場合、純粋な液肥をつかうため見かけの肥料コストが高くつくこと。だが、①肥料(基肥不要・適正施肥)、②建設費(ハウスは並み、土壌は普通の畑地)、③センサーによる自働で注入で作業費・・・の3要素が大幅に削減、④適正な水・液肥の管理で多収になり、所得が高まる。
外国製の注入チューブも見せていただいたが、細くきゃしゃな感じだが、ところどころに付けられた弁から、つまることなく溶液が点滴されるので、コストもかからない研究されつくした品である。
問題はキュウリであれ、トマトであれ、この農法の収益性の資料が欲しい。設備投資や収支については、佐賀県「佐城普及センター」が取りまとめた資料を紹介しておきたい(ネットより。促成ナス)。明大の実践とは違いもあるはず。あくまで参考資料である。
問題はキュウリであれ、トマトであれ、この農法の収益性の資料が欲しい。設備投資や収支については、佐賀県「佐城普及センター」が取りまとめた資料を紹介しておきたい(ネットより。促成ナス)。明大の実践とは違いもあるはず。あくまで参考資料である。
表―1 システムの概要とコスト(10a当たり)
部品名
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数量
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金額(円)
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液肥混入機(AV200V)
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1
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540,000
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原水フィルター
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1
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47,000
|
原液タンクセット
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1
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23,000
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撹拌機セット(200V)
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1
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39,000
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Nタイマー基本2系統
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1
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60,000
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電磁弁
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1
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29,000
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点滴チューブ
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3
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114,000
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メールアダプター
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15
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9,000
|
ラインエンド
|
15
|
1,200
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PFメ―タ―
|
1
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8,800
|
ミズトール
|
1
|
7,700
|
ECメーター
|
1
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25,000
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合計
|
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903,700
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注:施工・調整・ポンプ代・ポンプ制御等は別
表-2 溶液土耕栽培の効果(比率は導入前と比較)
項目
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導入後
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比率
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労働時間
(施肥・灌水)
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10.4hr
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24%
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肥料代
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110,124円
|
60%
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収量
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19,779kg
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125%
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粗収益
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5,538,120円
|
125%
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生産費
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3,643,090円
|
105%
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所得
|
1,895,030円
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201%
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秀品率
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46.8%
|
106%
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施肥N量の削減
|
|
76.1%
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注:導入前が、どのような栽培かは不明。リアルタイムの
診断によらない水・液肥供給との比較?実額を参考に!
いずれにしても・・・
①基肥不要・・・初期生育を抑え、生育段階に合わせるので過茂にならない。
②水と液肥の同時施用・・・生育を安定させ、収量もアップし持続で多収穫になる。
③土壌が良好に保たれる・・・細かく均一に水・液肥が点滴され、土壌の物理的性が悪化しない。。
④培地は土壌そのもの・・・自然の土地そのものが使え、コストがかからない。また土壌が緩衝力を持つので不意のトラブルにも耐えられる。
いずれにしても・・・
①基肥不要・・・初期生育を抑え、生育段階に合わせるので過茂にならない。
②水と液肥の同時施用・・・生育を安定させ、収量もアップし持続で多収穫になる。
③土壌が良好に保たれる・・・細かく均一に水・液肥が点滴され、土壌の物理的性が悪化しない。。
④培地は土壌そのもの・・・自然の土地そのものが使え、コストがかからない。また土壌が緩衝力を持つので不意のトラブルにも耐えられる。
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