2013年5月18日土曜日

小型スーパー「まいばすけっと」(イオン)は下町の救世主!

 
 郊外地や地方の方はイオンの「まいばすけっと」を見ていないと思う。大型スーパーが土地問題でなかなか出店できない、東京23区や神奈川の市街地に出店し、狭い45~61坪の売り場面積で2,000アイテムを置き、高い効率を上げるという「小型スーパーのビジネスモデル」である。
 
 かつて当方が寝食を忘れ、指導に当たった50坪以下の小型(ミニ)スーパーは、生鮮の強さにおぼれ、多労ー安売りで、粗利の低下、人件費高に苦しみ自滅していった。狭い売り場にもかかわらず。最低青果2人、鮮魚1.5人、精肉1.5人は配置せねばならず、売上も最低1日150万円が必要であった。「まいばすけっと」は、システム志向で、少ない陣容で小型スーパーの弱点を克服し、下町や都心の星的な存在になろうとしている(だが、その人件費など実態はつかんでいない)。

 




 

                    住宅地の店(練馬)
 
 青山1丁目の店
 
 まずは、その一例を見てみよう。東京都心の港区青山1丁目の店は、オフィスビルの中にあり、周囲は一流企業のオフィスや高層マンション等である。
 
 付近にはファミリーマート、セブンイレブンほかのコンビニはある。だがスーパーはない。青山のアップグレードスーパーの紀ノ国屋まではやや遠い。
 
 この店は約57坪・・・コンビニの30坪平均の倍近い。レジ3台。駐車場はもちろんゼロ。7時から23時の営業で、この点もコンビニとは異なる。
 
 青果のフェイスはかなりタップリだ。平台が店頭9尺、店内4尺、多段ラック8尺、冷蔵多段オープン6尺だ。アイテムにして約60の青果がある。これは農産物直売所のアイテムでなく品目数に匹敵し、基本素材はまずもれなく揃う。
 
 肉・魚は多段オープンケース6尺分だ。この2部門はコンパクトにまとめている。肉が4段でハムソーまで入れ22アイテムほど、魚が塩干魚中心に練り製品までいれ37アイテムだったと思う。マグロほかの刺身5アイテムを含んでいる。
 
 以上の生鮮3品に必要な人員は1人以下で済んでいるはず。小型スーパーの5人分とは大違いで、ここにこそ「まいばすけと」の強さがある。
 
  いずれにしても、しばし客層を観察したが、男女比は男子65%、女子35%といったところ。年齢は男子では30>40>50代の順、女子では40>70代>30・50・70代といったところ。女子の
ほうは高齢や自転車客も多いが、この層は付近のマンション住まいと思う。
 
 男子の場合は、オフィス出入りのサラリーマンが圧倒的と思われた。昼間はコンビニ店の客とかなりバティングしていると見る。しかし出入りは激しく、1日100万円くらいはキープしているのではないか。
 
 
  
 
 
 

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