出版社「ベネット」(電03-5913-2627 定価・税込1,000円)。手ごろな長さで、1時間半も掛ければ充分に読み切れる。茨城県つくば市の「みずほの村市場」の実践に裏打ちされた農業経営の書だ。
長谷川久夫氏はかつて日本法人協会の会長を務めたくらいで、農業の現場視点で「農業のあり方を示せる数少ない見識者の一人」と、いつも尊敬している。そして気さくにだれとでも話をされる方だ。
この本は直売所関係者だけが読めばよいものではない。農業者の生きるべき道を真剣に説いている。ぜひ多くの農業者や農業関係者が読むことをお勧めしたい。
ポイントをいくつか紹介すると・・・・
1.「直売所は農業者が農業で生活を成り立たせるひとつの販売の手段である。その目的を忘れ、ただ(安売りも辞さない)販売に特化した場になていないか」と苦言する。「生活が成り立つだ
けの所得をあげ、自立を達成し、かつ消費者と信頼関係で結ばれるようでないと直売所に未来はない」と提言。
2.1農家平均の直売所の出荷額は80万円。「孫に小遣いを上げられれば、そこそこの売上高でよい」と安売りに走る。100万円では家族どころか夫婦の生計も成り立たない。「みずほ」では1農家平均750万円売る。農業でやれるから、若者の農業者が増えている。「みずほ」では権利金年30万円を徴収し「最低販売額」と「売上目標額」を決め、最低に達しなければ不足分について15%の違約金を権利金から引く。逆に目標額を超えれば、その分に15%の報奨金を払う。
3.市場に出した後の、残りものや規格外品だけ売っていたら、消費者は魅力を感じない。売上げが減り、出荷している人も直売所に出す魅力がなくなり、出荷しなくなりますます客足は減る。「みずほ」では農業者が競ってよい商品を出す仕組みを作っている。つまり前に人が100円なら、後で出す人はこれを超える品質にし、一段高く売ることを義務にしている。また「商品管理ペナルティ制度」を設け、商品としてふさわしくないものは自己回収(販売価格で)を義務づけている。
4.「みずほ」では作付・出荷計画も事前に提出させることを1995年からやり、年1回欠品や絶対量を考えた検討会をし調整をしている。消費者に「いつから、〇〇さんの大玉スイカがでる」と時前に知らせ、農家が計画を守るよう促して、計画出荷をまもる癖をつけてきたた。
まだまだ沢山の内容に触れられている・・・①1万3,000人の会員制度やこの仕組み、②イベントなど妥当な販売促進の方法、③消費者モニター制度、④いかに放射能汚染や風評被害を解消していたか、⑤新店を軌道に乗せるたまの努力等々。あとは皆さん自身に読んでいただきたいのでための、省略させていただきます。
近藤・支援内容
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該当時間
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1.農業のマネージメント講座
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3~7時間
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2.農産物のマーケティング講座
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3~7時間
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3.農産物直売所の新たな発展策講座
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3時間
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4.直売所・顧客視点の販売促進講座
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3時間
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5.主婦の食のライフスタイル講座
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3時間
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6.直売所顧客調査(200~300人)
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2日16時間
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7.直売所の総合診断
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2日10時間
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8.農業経営総合診断
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2日10時間
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<注>講演3H7万円・7時間10万円 (交通・宿泊別)
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リサーチ30万円(交通・宿泊費別)
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講演の場合
1時間は4万円
2時間は6万円
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経営診断20万円(交通・宿泊費別)
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報告日は無料とし、交通・宿泊費別
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携帯 080-3464-2607 各種電話相談無料
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