2012年1月2日月曜日

農産物直売所の接客-その基本は何か?



直売所は生産者と消費者の直接の出会いの場である。5Sを含む新5S(後記)に沿った、実りある出会いの場にし、再度来店してくれる「満足」を与えることが、接客の基本である。

 接客の基本を確立するには、これに先立つ教育が肝心だと思う。つまり接客マナーはもちろんだが、商品知識、補充・陳列、売価設定、発注、不良品チェック等も重要な要素である。新しい商品が入れば、店長が説明するなり、昼食事に試食して見ることが接客の第1歩である。また、朝礼前に、レジ要員についても、店全体を見て回り、陳列やPOPの乱れも直しながら、何がどこにあるかを知ることが第2歩である。

 そして第3歩が実際の下記の新5S=接客姿勢である。これは形ではなく、「最大のおもてなし心」が肝心で、店長が率先して「顧客満足度を高める努力・姿勢を持つ」ことが必要になる。
①誠実・・・鮮度・品質、価格設定、接客等における誠実な対応。
②正確・・・こだわりを正確に伝える。正確にレジ精算。要望・苦情を正確に処理。
③清潔・・・5S=整理、整頓、清掃、清潔、しつけ(従業員の教育)の徹底。
④安全(セフティ)・・・食の安全。駐車場・売り場内における安全の確保。
⑤スマイル・・・いつも笑顔で顧客を迎え、顧客が笑顔で帰れる店に。

 第4歩が、正しい接客用語である。接客用語は相手の目を見て、聞こえるように行わなければならない。
①いらっしゃいませ
②お待たせいたしました
③ありがとうございます
④何かお探しでしょうか
⑤依頼には-かしこまりました
⑥苦情には-申し訳ございません
⑦お願いや恐縮したときー恐れいります
⑧客の前を横切るとき-失礼いたします
⑨客を待たせるとき-少々お待ちちください

 今のスーパーやホームセンターでは、ほとんどの店で、「何々はどこにありますか」と尋ねると、商品の現場まで案内するか、「何番の表示板の列の奥です」と教えてくれる。
 レジが終わると、手を十字に合わせ「ありがとうございました」と会釈する。
 単品購入の場合、サカー台に行かなくてもレジ台で買い物袋に詰めてくれる。
 品物の性質にしたがい、選り分けながら小袋に詰める。

 至れり尽くせりのことを、ごく自然に行っている。総てのことを直売所が取り入れる必要はないが、「おもてなし」の心が充分習慣化する必要がある。

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