2010年12月21日火曜日

「談合坂SAの直売所」の旅客は野菜もたっぷり!


 東京方面から中央道を旅すると、談合坂サービスエリア(SA)で必ず一息つきたくなる。下り車線のSAは大賑わい。帰りには、楽しみにしていた上り車線の農産物直売所「やさい村」に寄った。

 この直売所、トイレ近くの人が寄り易い場所にあるが、コンクリートの床に張られたテント掛け。いくつかの水色やブルーのテントがガッチリと寄りそうように建てられている。売場は約56坪見当(レジ2台、年商推定1億2千万円?)。低コストで、農村部のロードサイドの販売所のようで、「親しみやすさ」がある。低コスト販売といった面で好感も持てる。
 
 が、商品を持ち込む生産者からすると、「テントの色のため、野菜の本来の色が出ない」「外気温に影響され、しなびやすい」といった悩みもある様子。
 
 外回りには花壇苗、野菜苗、豪華な鉢花が多数飾られ、店内の野菜は結構豊富。特に葉物では珍しいものが多い。 訪ねた時は20人もの客が狭い店内にひしめいていた。

 別途資料によれば、生産者は「上野原市新鮮野菜生産者の会」に組織された81名とのこと。極めて多くの品目の野菜作りが盛んな土地柄のようで、モロヘイヤを帝国ホテルに出したり、ルッコラ、チインゲンサイ、ソ連産のナス「ブランドローズ」、夏にはトウモロコシ・・・なんでもあり。
 年間を通じ、珍しさのオンパレードになれば、人気がこれからも増すはずである。多くの直売所では、この珍しさへの挑戦があまり見られない。
 運営主体はNEXCO中部日本という。このNEXCOは、関係エリアのSAに今年10店舗の直売所を出す・・・というので興味がかきたてられ訪ねた次第だ。 普通の直売所同様に委託販売で、手数料は青果20%、加工品25%のようだ。
 
 店の人の話では「98%は旅客」という。地元客が一般道から入れる駐車場も 台となっているが、近隣の住宅密度は極めて薄く、ららん藤岡(群馬)とは大違い。東京に入る前の最後のSAとなれば、あと永くて2時間もあれば家につける。肉や魚は冷蔵庫にある!あとは新鮮な野菜があればよい・・・こんな客が次々立ち寄っているのだろう。

 「しなびるから、野菜はあまり遠方で買わない」という常識は古き時代のものとして捨てねばならないようだ。

 

 

0 件のコメント:

コメントを投稿