2023年9月26日火曜日

ベンリー入間鍵山店ー草抜き、電球交換何でも便利

  週3回、Benryと書かれた赤看板の前をとおり、気になる存在だった。最近、我が家にチラシも入り、「どうしても話を聞いてみたい」とベンリー入間鍵山店(鍵山1-7-12)を訪ねた。サービス内容が家のリホームや壁他のクリーニング、引っ越しの手伝い、エアコンや水回りの修繕、庭木の手入や雑草抜き・・・実に多彩である。「皆さんの困ったを解決します」を標榜しており、総てをプロ的にできるのだろうか・・・との疑問もあって、訪問させてもらった。

写真 ベンリー入間鍵山店
 店長の和田充央さんは、折り目正しく気さくな方。「この店長の店なら信頼できる」と皆さんも思うはず。ベンリーはセブンイレブンなどコンビニと同様にフランチャイズ。本社(フランチャイザー)は愛知県清州市にあり、各地に住む建築業者や内装業者、引っ越し業者、植木他に庭の手入業者などが、チェーンに加入(フランチャイジー)になり、地域の店のオーナーとして営業している。今、全国に230店のチェーン店がある。 

名古屋にトレーニングセンターがあり、新入社員はここで2ケ月の大工、塗装、庭木の手入など、基本的な現場研修を受ける。新入社員は地元の会社に戻り、先輩の指導もうけながらさらに技術を磨く。鍵山店だけで約10人のスタッフがおり、うち5人は事務もとるが、現場作業にも当たる。さらに地域店ごとに、地元の専門業者(ガス。水道等?)を協力業者に指定しており、「なんでもサポート」を入間鍵山店の内内だけで可能になる体制を敷いている。









 





    鍵山店自身も親会社は建築業で、福祉関係の施設にも関係し、和田店長もこの福祉施設にも関係してきて、「高齢化社会が進むなか、お年寄りの広いニーズに応えたい」とベンリーの仕事に進んで入った。いま多い仕事はハウスクリーニング、庭木の枝切りや除草などだが、夏にはクラ―の掃除・修理などが多いはず。「安かろう悪かろう」ではなく、仕事の質を重視し、適正な見積もりを出し仕事に掛かる。電灯や各種部品交換も、単価が決めてあるものは単価表にしたがい処理する。

 いずれにしても「困っこと」があれば、やってもらえるか電話してみることが肝心。
年中無休で見積もりは無料、入間鍵山店の無料電話は0120-730-577 固定電話は04-2901-8800 FAXは04-2901-8801

 令和5年9月26日 
 玄関と廊下の照明が同時にチカチカ。玄関の照明なしには出入りに不便。客も迎えられない。前日夕方電球交換のお願いをし、翌朝10時に訪問。そのあと2つの電球をHCまで仕入れに行き、交換完了は12時。経費は税込み約1万1,550円(うち材料費含む)。迅速な対応であった。

2023年9月11日月曜日

スーパー果物販売の危機―①生産と消費

1.    スーパーで果物売場が縮小

 最近、埼玉県南西部のヤオコー、ベルクス、いなげや、ヨークマート、イオン、コープ(未来)、マミーマート等のスーパーを見て回ると、驚くなかれ8割の店で、果物売場が後退・縮小しているように見えた。本来入口すぐから展開するはずの果物コーナーが、かつて果物を売っていたと思われる前面の平台で、季節の安い野菜を5~10品も売っているのだ。やや贅沢に属する「おやつ」「食後のデザート」である果物が入口近くにあるのは

  マンネリを避け、果物で季節を先取りしつつ購買全体を刺激したい。

  カラフルで美しく、これを活かし導入部を楽しく明るいものにしたい、

③ 味ほかの品質に大きな差があり、店の個性を他部門以上に表現しやすい。

  贅沢度の高いものを先に買ってもらえば、あとにくる必需な予定品は必ず

買ってくれ、果物分が売上増加につながる。 ・・・などの要素で、スーパーの果物は100%まで入口付近に配置されている。 

⓸の点を無視し、果物の前面に安い野菜を置けば、顧客の財布に余裕がある間に果物を買ってもらうという戦術は反故となる。脳がいったん実質本位で活動し始めたら「贅沢本位」に戻りにくく損なのだ。にもかかわらず、異常現象が起きているのは、果物の多くが高値で、手が届かない存在になり、店側の焦りではないか。売場を見ると500円以上~1,000円前後の単価のものが多く、ジャイアントマスカットに至っては1房2,000円前後である。夕食のおかず代に匹敵するものが、ポンと果物1品で出て行ってしまう。これでは、果物離れが進んで当然である。 したがって、第2部で紹介する「販促と陳列」を再度検討する必要がある。スーパー業界の優等生であるヤオコー等はこの課題を十分克服している。

2.生産者の高単価物志向がある

 生産者が量より単価・金額を重視していることもあり、単価上昇は今後も続く。なにせ果物は手が届くよう低く育て、剪定・袋掛け・消毒・収穫と手間暇かかり、また樹が低いことと、大方が中山間地で機械化が困難。搬出に手がかかる。人手不足も深刻。勢い単価の高い果物や品種を選ぶ。農水省の最新の調査でも、10アール当たりの労働時間が米作では2.2時間だが、ミカンやカキ、リンゴが約10倍、モモやナシ、ブドウは15~20倍なのだ。勢い単価本位の栽培を目指すことになる。したがって、農水省の調査でも「よく食べられている」のは生産しやすいか輸入のため安いミカン1位以下、リンゴ、バナナ、カキ、キューイフルーツの順である。 

3.生産地の直売所による影響も

 果物が苦戦するのは、100%ジュースや冷凍果実の拡大もあるが、農産物直売所でもかなり売られている影響も無視できない。野菜の方は「地場品コーナー」としてスーパーに取り込まれているが、果物のウエイトは皆無に近い。だが、果物産地に近い道の駅や果物産地の直売所では果物が大量販売され、全国ならせば果物:野菜の構成比は消費総額にマッチした比率になっているのだ。 ・・・都市農山漁村交流活性化機構と言うところの「農林水産物直売所調査」によると、全国に農産物直売所が2万3,590あり、9,680億円とされる。全国ならすと、売上構成比のうち果物が16.3%、野菜が47.5%となる(これは幅のある構成比区分から私が導きだした加重平均値である)。果物は年金額にして1,578億円で、これが道の駅や山間地の産地直売所で売られ、スーパーには回って来なくなったと言える。

  果物が不振のもう一つの理由は味の「当たりはずれ」が、依然として解決していないことだ。あえてうまさのイメージが湧きやすいカットスイカを、今年10回は買ったが甘さは「まあまあ」が8割、「本当に甘い」は2割といったところ。モモも「本当にうまかった」は2割、「まあまあ」が4割、「堅くてゴリゴリでダイコンのようだ」が2割と言った感じ。高価なジャイアントマスカットにしても、一回購入したが味の満足度は80点ほどだった。産地も中間業者も小売りも「痛み」を重視するが、産地側が「どの段階で収穫し、輸送・貯蔵法を確保すれば、スーパー等の店頭に熟度適正な品が並ぶ」と言った研究・調査を徹底してすべきだろう。農業試験場にしても栽培中心の研究ではなく、今後は出荷・輸送・貯蔵に重点を置くべきである。スーパーのヤオコーでは、50品ほどに「3段階のおいしさ糖度の区分。当該品の糖度」を表示している(写真)。これは大変な努力であり、産地もうまさ面の表示が出来るよう研究して欲しいものだ。

4.果物の消費量は長期てきには1/2

 果物の消費は、長期的に見ると「超深刻」なくらい減少している。神戸大学農学部の坂本興亮氏ら3人の多因子分析結果では、1世帯の年間購入量は1975年当時200kgであったものが、2005年には100kgをわずかだが切っている。30年前の1/2ということだ。

5.売り場での果物:野菜の按分比

 ところで、本来野菜と果物の売り場比率はどのくらいが適正か。これまた農水省の調査によれば、1日の成人1人当たりの野菜消費は280.5グラム(目標350グラム)、果物100.2グラム(目標200グラム)で、重量比を売場面積に適応すると、果物1:野菜2.8→約25%:75%になる。直売所の販売金額からすると果物1:野菜2.9→約25%:75%・・・数量、金額から割り出し、ほぼ似た数字になる。農水省の消費の目標値からすると、果物36%:野菜64%と言う数字にもなるが、これを実現できるかは農水省のよほどのテコ入れがないと不可能に近い。