2011年6月27日月曜日

農業と古民家生活体験「コロット」の実践!!



















 写真(右)体験農場と貸し農園
    (左)古民家の内部

所沢市の西武球場に向かう西武線の下山口駅から徒歩15分。樹齢900年とされるケヤキの大木が目印。ここに100年以上を誇る古民家がある。株式会社「corot=コロット」の若き経営者・峯岸祐高さん(29歳)のおじいさんが残した農家住宅だ。ケヤキの11寸角の大黒柱、囲炉裏もある。建面積は当方の計算では40.5坪ほど。土間や長い廊下もある。 入口脇には手作りのピザ焼きの窯が置かれていた。

 敷地約400坪には、農具を置く納屋、手前味噌を造る小屋やかまどなどもあるが、建て替えペンキ塗りといた華美に見せるくふうは一切せず、古いままの原型がとどめられている。100年前に極めて近い風景に安らぎを感じる。

 敷地前の散歩道を隔て、1,500坪ほどの体験農場と貸し農園が展開し、ジャガイモや里芋他が植えられていた。入会金5,000円を払い、農園レンタルであれば3坪1ケ月5,500円、1日体験入園1,000円、古民家素泊まり2,500円、薪使用の管理人サポート付き素泊まり3,500円、ピザ講習3,000円・・・6月だけで7~8回もイベントがあり、計100~120人もが来てくれるそうだ。

 また、味噌作りは大豆の栽培から始め、収穫後に味噌作りで全行程では1年半を要するが、10回ほど通い農作業や仕込みを体験するが、8,000円+味噌作り4,000円(講師料含む)とのこと。

 ツイッターで客が客を呼んでくれ、無料の宣伝が行きとどき、最近テレビ東京の土曜スペシャルでも紹介された・・・かのデビ夫人、杉田かおる、川上麻衣子の3人が宿泊体験をしたそうだ。

 提供しているメニューの多さに感心するが、さらに耕作放棄地を広く借り、ビール麦も植えて、メーカーさんに渡し、顧客のマイ・ビールを開発出来ないか?のアイデアも持ち、古民家の雰囲気にマッチしたヨガ教室も開きたい・・・と夢は多い。またそれを実現する能力を持つところがすごい。

 イベント時の労力は高齢者を上手に使っている。助成金もあるためだが、雇用を広げ地域活性化に貢献したいとの意欲にも満ちている。6時産業化の物ではなく「新たなサービス作り」のパイオニアとも言える。早くお嫁さんが来れば、さらに大きく羽ばたくことになるだろう。