2011年5月25日水曜日

直売所のパソコンを使ったPOP作成指導















 パソコンの時代!POPもパソコンで作ったほうが豊かな表現もできるし綺麗である。100円の品を108円、118円の価値に高めることもできる。だからと言って、手書きの味わいを否定するものではない。




 だが全体の商品に、もれなくPOPを添付していくには、職員の誰かがパソコンPOPを作成できることが必須条件である。1枚100円で職員が請け負っている場合もある。モデルPOPを打ちこんでおけば、農家の方でも真似て打ちこみもできるもの。

 パソコンPOP作成の手順を紹介しよう・・・・

(1)まず一般的にはA4サイズかこの半分(小さい店の場合)サイズのPOPを予定する。

(2)一般的には横長の利用である。縦長も一部使えば、アクセントがつき互いに目立つ。
 
(3)横長の印刷を指定し、できれば用紙の上下にラインを設ける。挿入→図形→四角の枠を選び横に 伸ばす→自店のマーク、店名、キャッチフレーズなどを上段の枠に入れる。ラインがあると文字部分が紙全体の7分目に押さえこまれ見た目がよい。

 プライスについては、日々変わるため、別に書くこととして除くのがよい。品名、プレゼン(訴えかけの文章)。イラスト等については、それぞれを配置する場所を挿入→図形→四角の枠で設定してかかるとよい。そうすれば、枠ごと文字や写真を他所に動かすこともできる。

 いよいよPOP文字の打ち込みだ・・・

(5)まず商品名の打ち込み。たとえばタケノコとしよう。文字欄に書き込みできるよう、四角の枠に右クリックして「テキストの追加」を選択、枠内左端上にカーソルが来るようにし合わせる。

(6)挿入→マークのワードアートを選択→多数のA=アート文字のうち左端の最上段を選ぶ(黒縁どりのくっきりした文字になる)。次に文字打ち込みの画面が出るので、文字を選択する。文字の選択欄にはMSPゴジックとなっているが、アクセントをつけたい場合、右端の▼をクリックて▲▼をそうさして、好きな文字を選択する。この選択ではP0Pらしく、説明文、プライスなどには主にHG創英角ポップ体や、HG創英角ゴジックUBなどを使うのが良い。文字の色、文字を囲む線の太さも右クリックして指定欄を出し、選択する、

(7)文字記入欄にタケノコと打つ。そのあと右上の選択のBを押し太文字に指定するのがベター。

(8)OKを押せば、枠内にタケノコの文字が移る。枠ごと小さくなるのが普通だが、枠を前の大きさまで拡大後、文字もほぼ同じサイズに拡大する。

(9)文字の間隔は狭いほうがPOPが締まる。この場合は書式→左端のAV間隔を選択→一般的に「狭い」を選択。

(10)文字の色付けは、右クリック後→ワードアートの書式設定→色の選択をする。

 イラスト・写真やプレゼン・・・
(11)イラストや写真の挿入も「テキスト追加」で枠内左上にカーソルを持ってきて、ここに貼り付ける。枠やイラスト等を伸ばし、当初予定の大きさに整える。枠ごと望みの位置にずらすこともできる。

(12)プレゼンは文章と同様にPOP文字指定で書くのもよし(写真)、ワードアートで書くもよしだ。一般にはPOP文字で書くのが楽。

(13)最後に目ざわりな枠線は消す。一部残してアクセントを付加するもよしだ。

 ひとつモデルデザインを作れば、あとは品名やイラスト、プレゼン(商品説明)を書きかえるだけですむ。またラミネート加工しておけば長期に使え、来年の同じ時期にも使える。 ラミネートの機械だないときは、100円ショップで用紙を挟みこむ書類入れを利用する・・・10枚入り?で100円。

 このため、日々変わるプライス(価格)は別に128円、148円、178円と10円刻みで多数の価格を作成しラミネート加工し、プレゼン型POPの下部にセロテープで日々貼り付ける・・・この方法が最善である。

 イラスト集が欲しい人は連絡いただければ、メールでおくります。もちろん無料。




































































 POP

2011年5月22日日曜日

直売所と野菜苗-日高中央は120アイテム




 夏野菜の苗物販売もすでに終盤のはずだが、埼玉県のJA日高中央直売所は、以前あった小型店舗の時代から、野菜苗の豊富さが特徴だった。新店舗になりますます活発で、店頭の2間幅の下屋出し部の幅10間にわたり、野菜苗がびっしり。およそ120アイテムある。

 一緒に見学に行った仲間は、「これはすごい。東京の世田谷あたりの住宅地で、20%も掛けて売っても大人気になる」と評したほどだ。実際、出荷者か従業員が軽トラに積んで、繁盛商店で販売するようになれば、これも直売所の発展に通じる。

 売り方も実に多様である。例えばナス、ピーマンは共に5ケ683円、3ケ410円、2ケ273円、枝豆やトウモロコシ、キャベツは10ケ525円、7ケ368円、5ケ263円と個数の選択がしやすくなっている。
 他の扱い品目も紹介すると、トマト、ミニトマト、キュウリ、ニガウリ、カラーピーマン、ゴーヤ、トウガン、シシトウ、 ヘチマ、ヒョウタン、カボチャ、ミニカボチャ、ネギ、キャベツ、ベビーサラダ、パセリ、セルリー、ハーブ、モロヘイヤ、シソ、トウガラシ、鷹のつめ・・・と続く。

 市民農園も増え、耕作放棄地の農園化も進めば、ビル屋上での野菜作りも今後進む・・・となれば苗ものは成長産業と見てよい。自家の畑の苗作りと合わせ、販売苗まで作る、それを積んで都市中に打って出る勇気ある生産者が現れてもおかしくない。

2011年5月19日木曜日

援農ボランティア!NPO「すずしろ22」

 農村の高齢化による人手不足は深刻!なにせ農業就業者の平均年齢はH22年で65.8%、65才以上の構成比も60.4%(推)と高い。多くの直売所でも出荷者が減り困っている。新たな生産者をどう育てるか・・・そのシステムの構築求められる。

 こうしたなか、市民による援農システムを推進しているのが、都下八王子市のNPO法人「すずしろ22」(理事長・中村貞夫氏)である。写真では見にくいが、「八王子の大地を応援する」をキャッチフレーズに活躍し、すでに正会員は130人ほど。年会費1,500円、あとは万一の事故に備え、任意に傷害保険に入るだけ。

 活動は3本柱・・・
 ①援農ボランティア  農家と市民の相互扶助に立った農作業の応援。責任・継続・対等の考えから有償の活動で、農家から550円の謝礼をもらい、運営費として100円を引いた450円が市民にわたる。

 ②援農プロジェクト  農地の活用・保全について農家の計画に主体的に参加し、謝礼として収穫野菜をもらう。市民農園の開設・運用、環境・景観の維持にも寄与していこうというもの。

 ③地産地消活動  生産された野菜の販売を手伝うもの。新鮮・安全・顔の見える野菜を消費者に提供するとか、学校給食ほかのルートを開発し、流通ルートの短縮に寄与していく活動。

 健康に良い、農作業を体験したい、農家に元気になって欲しい・・・など、参加理由は様々なようだが、「すずしろ22 月報」は、実に豊富な内容がA41ページに上手まとめられ、センスあふれる編集である。今月の援農状況、援農に参加した感想文、イベント情報、農家の栽培状況、事務局からのお知らせなど簡潔に掲載され、写真・イラストもあって楽しく読める。

 4月の月報に載ったUさん(女性)の感想文・・・「生協で援農経験は何度かありますが、車がないので 遠出は無理です。近くを中心に参加しています。介護も始まり、当初思ったほど参加できません。内容も草刈りだけです。夏の炎天下、畑にしゃがみこで草刈りをするのは、思った以上に疲れる作業でした。(中略)それでも、畑が綺麗になるとうれしいものです。半日やった後に飲んだアイスコーヒーは格別に美味しかったです」とあります。

 体験を通じ、真の農業者と市民の相互理解と交流が進み、それが援農につながる、わずかながら収入にもなる・・・こうした3方良しのシステムが全国に広がることを願ってやみません。