2015年12月31日木曜日

「食の駅」所沢店の正月対応ー季節や売れ筋をどう売るか!

1.季節品をどう売るか!

 本ブログの中で、最速のアクセス数を誇るのがH27年2月25日に紹介した「食の駅」所沢店である。1kmほど離れたJAの「あぐれしゅげんき村」の7倍のスピードであり、年間1,800件になるはず。その魅力をJAやその他の直売所は、その魅力を謙虚に学んで欲しいものだ。

 正月商戦はすでに終わったも同然だが、新年度以降の参考になるはず・・・所沢店は標準型スーパー(450坪)より狭い300坪にもかかわらず、正月商材、冬の季節商材に広いスペースを当て、かつ個性的なアイテムを豊富に置いている。

正月・冬の季節用品についてみれば、外では冬の花類(ハボタン・ストック他)、焼き芋、焼き団子(テナント)も展開され、台車によるハクサイの大量陳列もされている。入り口を入るとすぐに6尺平オープンで、年越しそばが4アイテム大量陳列。早速購入したが田舎そば2人前が135円、山芋そば2~3人前160円、狭山茶そば2~3人前180円、戸隠そば220円(いずれも税前)等だ。地元メーカー品である。ケースの演出も写真の通りで目立つ。入り口正面の平台には伸し餅の1,580~2,000円も3アイテムある。
写真① 入り口際で「年越しそば」の4品の販売

第一コーナーの奥には、かまぼこやだて巻きの8尺平オープンを埋め尽くす。その他のお節関係品の6尺平オープン3台が手前にある。壁面の8尺多段ケースでは、年越しと正月用の牛肉1,800円前後とか、豚肉の500円前後の大口パックのが山をなす。ともに安さにあふれたものだ。

写真② 第1コーナー奥の蒲鉾・伊達巻のオープン平ケース 

写真③ 肉も大型パックで、暮れの大量買いを促がしていた
写真④ ダイコンだけでも20アイテム以上

 青果の季節品の葉物や根菜のコーナーは6尺×6台の4列ほどで、その生産者別のアイテムは、ネギ、ダイコン、ニンジンともに20以上、ハクサイも山をなす。















写真⑤ 切り花も3段式にして見やすく、かつ豪華な演出
 レジ前にの切り花も2段以上の陳列で、暮れらしい見せる陳列がされている。出口脇には松飾があり、出口横には5,000円とか2,000円の蘭(ラン)も売られている。
写真⑥ 出口脇に松飾

2.スーパーを凌ぐ加工品の販売
 気が付くのは、季節品や売れ筋の菓子や加工食品について、オリジナルなアイテムをスーパー以上に揃えていることだ。たとえば米菓(せんべい・あられ)については、4尺ゴンドラで4本もある。中には割れせんべいもあり、スーパーの亀田、日東といったメーカー品ではなく、総て個性品で古代米、黒米のもの、唐辛子の効いたものもある。360~500円といった価格帯である。
写真⑥ 豊富な煎餅の品揃え
 カリントウも230~300円のものが15アイテムもある。落花生も味付け品も含め、6アイテム以上。価格帯は380~450円。

 砂糖・塩といった必需な調味料には4尺ゴンドラ2本を当て、たっぷり並べているのも目を引く。また売れ筋のビールは多段の冷ケース12尺、日本酒はゴンドラ15尺、ワインも12尺である。「売れ筋については、スーパーに負けないスペースを」という意気込みが感じられるのだ。

写真⑦ 砂糖・塩のコーナーはゴンドラ8尺
 今の多くの直売所は、何を何時、どう売るか、その品揃えの個性化をどうするか・・・の発想がない。個性化に沿った仕入先の開拓という努力もしていない。食の駅の母体である株・ファームドゥは、むしろ地元のお多くの加工工場と連携して伸びてきただけに、品揃えの個性化がよく出来ている。これにより、季節品の調達もダイナミックで、スーパーを圧する魅力を創造している。

2015年11月3日火曜日

みどりの卵「緑の一番星」(青森県田子たまご村養鶏場)は最高品質追求!


 青森県三戸郡田子町大字山口の「田子たまご村」(代表者・日沢一雄氏)は、岩手県との県境近くにある養鶏場である。まだ1万羽に満たない規模で、従業者は5人のようだが、恵まれた自然環境のなかで、安全で個性的な飼料を使い、最高級の「こだわりと美味」を追求している。 
 
最近、「マーケティングの参考に」と、貴重な「緑の一番星」「有精卵」「にんにく卵」の3種のタマゴを送っていただいた。田子町は「日本一、空気が澄み、星がきれいに見える町」とされている。これがメイン商品「一番星」命名の由来である。田子町は80%が森林で、きれいな湧き水に恵まれ、冷涼な気候もあって、鶏が健康に育ち、かつ美味しいタマゴを生産するのに最適環境を提供している。
 
この環境を背景に、良質のトウモロコシ(非遺伝子組み換え)を中心に、魚粉、海藻、ヨモギ、トウガラシ、特産のニンニク、エゴマ、クワの葉、木酢液、現在注目を浴びているアスタキサンチン(抗酸化力。カニの甲羅等に含まれる)など与え、味と栄養、安全等の面で最高品質を追求している。飼料について、これだけ多角的な配慮がされている養鶏経営はそうはないはず。

荏胡麻(エゴマ):ゴマの仲間ではなく、シソと同じ仲間で、α・リノレン酸という健康によい油が60%以上含まれ、成人病、視力障害、アレルギーに有効とされる。この油は、体脂肪としてたまりにくいので、ダイエットにも効果がある。

桑の葉:鉄やカルシウムなどのミネラルが豊富で、ビタミンB1、カロチン、亜鉛、ポリヘノール、アントシアニン、フラボイドなどが含まれている。注目すべきは、桑の葉特有のDNJ=デオキシノジリマイシンである。高血圧や糖尿病に効果的とされる。

アスタキサンチン:サケ、イクラ、エビ、カニ、オキアミ等の生物に含まれる色素だが、カロチノイドの一種。体内に発生する活性酸素を抑える「抗酸化力」に優れ、その力はビタミンEの1000倍と言われる。
 
以上の有効成分が、鶏の卵にどれだけ移行し、含有するかのデーターが不足しているが、
鶏自身を元気にし、かつ有効成分の一部を貯えた卵を産むことは確かである。飼育の過程で抗生物質は一切使っていないそうである。
    緑のタマゴの「一番星」は着色ではない。青森県試験場が20年かけて育成した、もともと殻が薄緑色の「あすなろ卵鶏」の卵である。大きさは一般的な鶏卵よりも小さめのMS規格だが、卵黄が大きく、上記のように多様な餌を与えることで甘味とコクがり、成分的にも優れている。

 他の卵と比べた特徴を要約すると・・・
 1.卵黄が他の卵に比べ大きく、甘みがある。
2.卵白がしっかりと卵黄を支え、盛上がっている。
3.アルカリ化されているので、日持ちが良い。
4.生臭みがない。
5.美味しく安全な卵である。

 「田子たまご」では、ほかに赤玉品種の放し飼いによる有精卵やにんにく卵、温泉たまごも販売している。現在、販売はネットによる直売中心のようだが、そのネット価格は以下の通りだ。一番星は最高1kg1,333円、1ケ約83円だが東京の某鶏卵問屋によれば、「最高級とされる“極み”は4個432円、1個にすれば108円。まだまだ高い品はあり、高くても求める顧客はいる。問題は高いものほど回転が鈍く、一流デパートでも売上対比の値入率を25%も取るもの。我々問屋も15%は欲しい。

となると合わせて40%の中間マージンが必要。このためにはコストダウンとともに、現在の直売値も再検討する必要がある」と述べている。当方も最高1kg最高2,160円、1個135円の直売例を見てきた。新たな売価を打ち出すか、省力にも留意し現在の値で進んでいくのか。さもなくば手数料13%前後という楽天ほかのポータルサイトを使い、現状通りの値でネット直販していくか・・・「田子たまご村」の挑戦が待たれる。

 商品別価格  1k単価は仮に1k16個としての当方推定
緑の一番星
包装
価格(円)
1k価格推
18個入り
簡易包装
,440
,280
30個入り
ギフト包装
,500
,333
36個入り
簡易包装
,880
,280
 75個入り
簡易包装
,250
,120
160個入り
簡易包装
10,500
,058
放飼い有精卵



 18個入り
簡易包装
,170
,040
 36個入り
簡易包装
,340
,040
 75個入り
簡易包装
,500
960
160個入り
簡易包装
,000
800
にんにく卵



 18個入り
簡易包装
720
640
 36個入り
簡易包装
,440
640
 75個入り
簡易包装
,600
555
160個入り
簡易包装
,200
520
温泉たまご



 15個入り
たれ付
,500
,406

消費者で購入される方、仕入れを考える方の連絡先
(有限)エコ・グリーン 田子たまご村
〒039-0317 青森県三戸郡田子町大字山口字鳶ケ沢20-30
電:  0179-23-0139
FAX: 0179-23-6540

2015年10月26日月曜日

直売所甲子園「全国決勝大会」(11月16・17日)-14直売所が競う!


 2015年度の直売所甲子園の決勝大会が、11月16日(月)、17日(火)に東京の中野サンプラザで開催されます。厳密な審査を得て「個性と特長」をテーマに決勝進出が決まったのは、別表の全国14ケ所の直売所です。優良事例のプレゼンテイションに接する事のできるまたとない機会です。多くの直売所の関係者に出席をお勧めします。

決勝大会進出の直売所
県別
直売所名       結果
岩手
洋野町大野農産物直売所ゆうきセンター      
山形
産直あぐり                 優秀賞
埼玉
ふれあいファームセンター
新潟
とんとん市場新発田店
福井
JA越前丹生農産物直売所丹生膳野菜
静岡
伊豆・村の駅              優秀賞
愛知
あぐりん村
滋賀
あいとう直売館            優秀賞
和歌山
産直市場よてって           優秀賞
山口
田布施地域交流館         優秀賞
大分
道の駅きよかわ                             特別賞
長崎
おおむら夢ファームシュシュ新鮮館 優勝
長崎
農家直売所大地のめぐみ
長崎
平戸瀬戸市場協同組合      特別賞

場所:東京の中野駅前の中野サンプラザ(中野区中野4-1-1
時間:16日 12:45~18:30
       プレゼンテーション 及び直売人交流会
   17日  9:00~13:00
       プレゼンテーション 及び審査結果発表、公表、表彰式

 (合わせて、直売所資材展2015開催)
表彰:農林水産大臣賞、実行委員長賞ほか6点
入場料:2日間5,000円。 直売人交流会5,000円
主催:直売所甲子園実行委員会/全国直売所研究会
後援:農林水産省
   一般財団・都市農山漁村交流活性化機構
申込み・問合せ先:全国直売所研究会・直売所甲子園事務局 
 住所:東京都中野区中野5-32-4
 ☎ 03-5913-2627 FAX:03-5913-2628
 mail:venet@nifty.com

2015年9月19日土曜日

ジョイフル本田瑞穂店に農産物直売所オープンー畑の匂い不足?

 7月1日に巨大モールのジョイフル本田瑞穂店(都下瑞穂町)に農産物直売所がオープンした。この瑞穂店はフードコートにマクドナルド、ケンタッキー・フライド・チキン、リンガーハット、すき屋、はなまるうどんなど12店を擁し、客席だけで1,000はあるはず?・・・これで集客力の強さも分かる。なにせ、本体のHCやガーデンCに加え、エクステリアC、ペットCに動物病院、食品スーパーまで擁し、イオンなど蹴とばす迫力がある。

    さて、ガーデンCに付帯して出来た直売所「ジョイハーム」はどうか。ガーデンセンターを利用する付近の農家に販売の場を提供し喜んでもらう。消費者にはHC他の買い物もできるワンストップの場を提供する・・・とのコンセプトと思う。今後、関東地域全体に「ジョイファーム」を展開していく先兵とのこと。

    売り場面積は114坪ほどで、最近の直売所からすると中規模。レジ3台。青果は傾斜を持つ平台(これを多段台に直せば、200坪の陳列容積にもなり、売り場面積に不足はない)。いまはレジも常時1台しか稼働しておらず、客数不足は否めない・・・なぜかは、後で触れたい?
 
   
  開店2日めと、9月12日(土)の2度訪ねただけだが・・・モダンさにおいてデパートの1角や紀の国屋のような高級スーパーの感じだ(写真参照)。壁面を埋めた黒塗りの木製3尺棚10台以上に、こだわりのソース、ドレシング、ジャム、オイル、カレー粉、つゆ、乾麺、塩・香辛料等が美しく並び、傾斜の木製台でドレミファームというところのピクルス35種(シロップ2種含む)648円も売られている。直売所でピクルスをこれだけそろえている例は稀だろう。チルドの日配品や菓子も珍しいものばかりである。

    野菜のコーナーではポテトフェアーで、アンデスレッド、ノーザンルビー、ワセシロ、とうやなど、果物ではピオーネ、ロザリオブランコ、シャインマスカットなど、それぞれスーパーでは置いていない珍しい品種が多数売られていた。また当初はオリジナルナPOPが少ないと思っていたが、2度めの訪問時には、手書きのあじのあるPOPも増えていた。

    しかし、肝心の青果物トータルの品揃えは極めて少ない。スペース的に見ても傾斜の平台6尺の構成で、野菜が16台(うち2台は減農薬品)、果物が5台で、品目別のアイテムは1~2品のものがほとんど。直売所の特徴である同一品目内の選択アイテムの多さがまったく見られない。出荷者不足は明らかで、チラシでも「さらに出荷者を求む!」と宣伝しているほど。地元農協も開店時に応援に来ていたはずだが、地元に直売所が2つあり、高齢化や都市化が進み、作り手不足が深刻になっているのではないか。

   開店時だけでなく9月12日も1台しか動いていない。一番の問題はアイテム不足だが、さらに言えることは、生産者や畑の写真、イラスト、パネルがまったくなく、「地産・新鮮・顔が目得る」が演出されていないことだ。ここらは群馬から所沢市にも進出した「食の駅」(当方ブログのアクセス・スピード最高)と大違いである。  

   個性ある高級化路線は、多くの安売りに走る直売所に対するアンチテーゼで妥当性がある。だが、野菜の品揃えが少ないとか、顔の見えない販売では個性も死んでしまう。場合により休耕地を利用し、農家と共同の農業法人を作り、一部を自己生産することも必要なのではないか。すでに似たようなことをしているようでもあり、そうでないようでもあり、このへんがあいまいな気がする。種ほかあらゆる農業資材を売る以上、生産や農業経営で成功し、農業者や消費者にその成果を見せて欲しいものだ。



2015年9月14日月曜日

曼珠沙華(彼岸花)の群生はここにもー西武池袋線「仏子駅」10分!

「それ急げ ササと逃げる 彼岸花」

 今回は「農業・商業」から離れた景観編である。曼珠沙華(彼岸花)と言えば、埼玉では日高市の巾着田が有名である。だが、少々楽して「群生」を見たいと思えば西武池袋線の「仏子駅」から8~10分の入間川の土手でもOKだ。仏子駅の北口に出て、入間川にかかる中橋を目指し、橋のたもとJAの手前を西に折れると、すぐ入間川沿いの遊歩道に出る。
                       
 写真① 案内標示の下にも曼珠沙華が生えそろっている 
 遊歩道の川側の土手400mほどに、8月下旬から9月5日にかけ草刈が行われ、9月7日から曼珠沙華が咲き始めた。アスパラガスのように、ニョキニョキと伸び、2日もすれば40~60cm以上になり真っ赤な花が咲き始める。その生命力に圧倒される。
                     
                  
写真②③ 入間川の土手に無数に咲き誇る

   20本とか40本のコロニーが無数に点在し、その数はすぐ1,000にはなるはず。すると全部の花数は3万本にもなるのではないか。一部土手の南斜面には地元の人が植えた白い花の曼珠沙華もある。9月17日には1,000本になるはず。

  巾着田と違い土手に降りて座り、曼珠沙華と目前で語り合うこともできる。秋分の日の23日に盛が過ぎるはず。このため急ぎブログの番外編として掲載した次第である。
                
 写真➃ 白いものは住民の方が他所から分けてもらったもの(自生ではない)

 大雨のとき、巾着田と同様に球根が上流から流れつき、繁殖し急拡大したようだ。10年前にはなじみのなかった景観が土手一面に展開する。堤の遊歩道の南斜面4mほどには地元リバーサイドの有志10~12人が植えたアジサイほか四季折々の植木や花が咲く。遊歩道は桜並木でもある。9月だけでなく3~11月くらいまではいつ来ても遊歩道からの景観が楽しめる。入間市の景観50選にもなっている。お勧めの手軽な散歩コースである。
              
写真➄ 土手の南斜面には6月にアジサイが一杯!(6月)
            
写真➅ 300mにわたり桜のトンネルになる(3月末~4月初旬?)



2015年8月24日月曜日

スリーエフの青果販売はコンビニの中でも好感度高いはず!

 神奈川のスーパーの雄・富士スーパーが進めるコンビニ「スリーエフ」(関東中心に600店)の店が我が家の近くにもある。ここ1ケ月前から写真の通りの傾斜台(2段)を使い、充実した販売を開始している。 
 
 写真① ショップフロントの外側の販売台
    スリーエフでは、生鮮コンビニの「キュウズマート」(30店)を推進してきて、この陳列、仕入、見切りのノウハフを他のスリーエフに生かしたようで、少なくとも青果の販売では充実し、他のチェーン(生鮮ローソン除く)を超えている。

 この店の場合、冷ケースとその突き出しで以前から10品くらいの青果を扱い、今も続けているが、これと別途に店頭に8尺、店内に4尺の傾斜台を置き、野菜20品、果物5品ほどを置いている。果物では8月上旬には小玉スイカ、グレープフルーツ、キューイ、露地メロン、アボガドなど、若者向きのもの数点に絞っている。野菜はタマネギ、ジャガイモ、ニンジン、ゴボウ、ダイコン、キャベツ、長ネギ、トマト、ミニトマト、ナス、ピーマン、ニンニクなど、基本素材はほぼ揃っている。ミニ・スーパーは1店あるが、スーパーは至近になく、顧客から歓迎されているはず。
写真② ショップフロントの内側の販売台
 
 ①傾斜台のおかげで全品見やすいし、②枠で区切られているため、1品ごとの陳列もしやすい、黒塗りの台で商品が引き立つ・・・の特徴を持つが、④決定的なことは鮮度判定のノウハフが確立され、絶えず新鮮に維持されていることだ。この店の場合、西日の当たるフロントの外に8尺の台を置いている。テントで一部日光を遮断しているが、それでも痛みが起きやすい。にもかかわらず新鮮さを維持しているのは、それなりきに「売る・売らない」の判断をし、見切りや廃棄もしているからだと思う。

2015年7月8日水曜日

市街地直売所「鈴木農園」(所沢)はトマトで勝負!

 西武線の新所沢駅北側踏切から県道・川越所沢線を車で川越方面へ走ること1kmほどか?衣料スーパー「しまむら」のちょっと先に、「トマト・ミニトマト 鈴木農園」の小さな看板が見える。まだまだ市街地の内側である。周りは住宅でトマト畑は見当たらない。仕事で横を毎日走るので気にかかっていた。 

 2週間前の早朝に、看板の横の庭地にやっと飛び込み買い物することになった。駐車は4~5台は楽に可能。作業小屋のようなものの中が販売所だ。若奥さんとおぼしき人が販売していた。採れたての桃太郎トマトやミニトマトの愛子、千果(ちか)が木箱に整然と入れられ客を待っている。直売所というと市場に出せない等外品をうるケースも多いが、ここの桃太郎は粒も色(完熟)も揃ったA級品である。 

「トマトなどは、どのくらい作付しているのか」には20アールほどとのこと。お父さんの代に酪農をしていた土地に、息子さんがユータウンして園芸を始めた様子。息子さんは「規模ではない。儲かる農業を目指す」という。トマトは水耕栽培で、春先にはエダマメ、今はナス、恵比寿カボチャ、夏場になればトウモロコシも併売している。実際には良いものを作り、市場出しも活発に行っている様子。 夏場は安い露地のトマトが出回るので、7、8、9、10月は休市のこともあるので注意。7、8月はナスや小玉スイカを主に販売するとのこと。


















 

駅から直売所までに、コモディーイイダ、西友、コープみらい、ヤオコーと沢山のスーパーがある。やはり「朝採りで新鮮」「完熟でうまい」「顔が見える」といった選択客がスーパーを越えて来る客、ドライブ途中の客が多いのではないか。 

桃太郎は1kgが648円、ミニトマト2種は1kg1,000円である。カボチャ1kg300円、ナス3本150円。桃太郎は弾力性のある果肉で、甘さも充分。水耕栽培でも水を抑えて栽培しているのではないか。果物替わりに2個、3個でも食べられる。ミニトマトの千果は糖度8~10度と甘い。愛子とともに半分に切って彩と栄養豊かな野菜サラダで、3~4回に分け賞味した。