2013年9月21日土曜日

東京農大「オフォーツク実学塾」-実学主義で6次化の花を咲かせる!

   9月18日に、「食と農の6次産業化を北海道・オフォーツクから問う!」という公開フォーラムが東京のパソナグループ本部ビルで開かれた。多岐な内容なので一部分ずつ紹介してみたい。 東京農大実学センターと株・パソナ農援隊のコラボ企画だった。

 当方も某大学の農学部出身だが、北海道に酪農学園(大学)というのがあったことを覚えているが、極寒のオフォーツクに面した網走市に東京農業大学生物産業学部というものが1989年に開校していることなど知らなかった。5年ほど前、夫婦で近くまでツアー旅行にいったのに、ガイドさんから説明もなかったのは残念である。 

 この日、東京農大学長の高野克己氏から、「東京農大はたえず実学を重視してきた」との挨拶があったが、この延長線上に農業地帯のド真ん中に大学分校を開校し、そしてさらに2009年から文科省の「地域再生人材創出拠点の形成」のための「オフォーツクものづくり・ビジネス地域創成塾」の開講したと言える。
 
    当方の出た古い時代の大学では、栽培学原論、植物生理学など基礎的な農学の講座に終始し、農業実習も4年間で20日あったかどうか・・・もちろん農業者、消費者、流通業者などとの接点はまったくなかった。これを求めるとすればサークル活動だった。 

 「農学栄えて、農業滅ぶ」とはかなり前の格言だが、農業試験場にしも「経営研究室・部」といったものは、ほとんど消えていった」と試験所系の友人から聞いている。まさに「大学や農試は、農村社会からも一般社会からも隔離された社会」だったように思う。
 
   当時から東京農大は違っていた。大学地元でのダイコン踊はこれを象徴し、消費者と触れあう場=実学の場であったように受け止めたい。発酵学の小泉武夫先生のように、食に超精通したお茶の間のスター教授もいる。 

 今回、いろいろの職業から転身を目論見、入学した「地域創成塾」生は、1期生23人、2期生25人、3期生29人、4期生9人に上る。すでに1.2期生48人が卒業し「オフォーツクものづくりマイスター」となり、地域活性化の旗手として各地で活動している。 

 パネルディスカションの前に、6次化について修了生4人から「地域に根ざした食ビジネス」の多様な実践報告があったが、素晴らしい内容ばかり。しかも4人中3人は女性であり、6次化の取組は女性のほうが食に通じ上手のように感じる。発表内容は充実しており、商品開発面だけでなく、農大側で各種のイベント等を企画、販売促進の点でもバックアップしている。

 ①「ツムラの挑戦~道産小麦を世界の食卓に!」 ツムラ取締役部長・津村千恵
H24年以来、生めん=うどん、そば、らーめん、餃子、シュウマイ等の製造・販売を手広く行ってきた老舗。塾生の娘さんが中心になり、23年に小麦「きたほなみ」の地粉100%のこしのある生ひやむぎの開発をした。生ひやむぎ単品300円、セット1,380円と2,600円などがある。顧客の要望でその汁の開発も行った。

 
 
 ②「とことこ進もう、これからの農業~オフォーツクの片隅から笑顔の農業販売中」
清里町やなぎや・ファーム 柳谷亜紀子
サラダほうれんそうを栽培し、野菜の軽自動車による直売を展開。3年目にはレシピもつけ、タマネギの箱詰め販売も実施。またタマネギを使った肉まんの「玉ちゃんまん」120円、その他3種のにくまん、8種の蒸しパン、ソフトクリーム、野菜スムージーなど、枝分かれ多種の販売に成功している。
 
 ③「オフォーツクの学びを北海道へ、全国へ、海外へ~食を通じて地域とともに!」
株・き・きコーポレーション代表取締役・渡邉典子
 自身が起業されたが、北海道の有機肥料を使った原料にこだわり、保存料や着色料も使わず、安心・安全な菓子を製造・・・豆腐・豆乳・有精卵で作ったシフォンケーキ、クッキー、米粉ピザ等を開発・販売。
 
 
 ④「バジルによる食の6次産業化モデル」 株・パソナ農園隊 青木朋博 
淡路島で、2008年に2棟で100坪のハウスを建て、スイートバジルの栽培を始めた。現在1トンのバジルが取れ、1kg2,500円で売れるそうだが、生では売れ残りが大量に出るため、冷凍ピューレ、冷凍ペーストにしてから加工に回し、成功を収めている・・・生では保存期間が短いためだ。イタリアンドレッシング、シーザードレシング(各630円)、バジルコーンスープなどを開発。

 メモが不得てで、一部間違いがあるかもしれません。お許しください。
 

 

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