2013年9月2日月曜日

コンビニはどこまでスーパーの生鮮を蚕食できるか?

1.生鮮封印を見事に克服し競って販売

1973年(昭和48年)にセブン・イレブンが誕生して以来、日本のコンビニ・チェーンは青果、精肉、鮮魚の扱いを封印してきた。日本は生鮮品が潤沢―鮮度志向強いー半端な鮮度ではダメ-ロスが多発-粗利益が低下等を考えた選択だったと思う。

しかし、1996年(平成8年)に100円均一の買い易さと便利性を組み合わせた「SHOP99」が誕生、2011年にこれをローソンが統合し、生鮮「ローソン00」を開店させ潮流が変わった。システム化で問題点も解決できること、単身者などの顧客も生鮮のニーズを持っていることが分かったためと思う。
 
だが、生肉、鮮魚となるとローソン100を除けばいまだ扱いはゼロに近く、90㎝幅で加工肉2段、塩干魚1段分を置く程度だ。鮮度低下や変色でロスが多発することを考えた順当な対応である。したがっていま特に注目すべきは、青果の動向である。

地域による扱い差は大きい・・・車社会の埼玉の郊外地のばあいセブンイレブン、ファミリーマート、サンクス、ヤマザキデイリーなど日配のケース前にカゴ等で付き出し陳列し、バナナ、ジャガイモ、タマネギ、トマト等を12から15アイテム、真空包装のスイトコーン等3~5品を置いている例が多い。都内の人口濃密な住宅地ではファミリーマートでも、店頭に10アイテム、店内の冷ケース90㎝で20アイテムの青果を置く店もある。

都心部のオフィスやマンションに囲まれたスーパーの少ない「やや買物困難地区」の港区青山のセブン・イレブンやファミリーマートでは、90㎝幅の冷ケースの下3~4段と付き出し陳列で、コンパクトに野菜20アイテム前後、果物15アイテム前後を扱っている例もある。オフィッスや高級マンション客の多様なニーズも考え、パパイヤや走りのミカン、ビワ、サクランボ、デコポン、ミネオーラ等も置いている。

2.コンビニ客の新たな需要開拓を達成

生鮮強化型のローソン100は青果・精肉・鮮魚の扱いで別格である。1号店を誕生させた都内練馬区の西武線沿いは、ローソン100の林立地区である。単身者も多い人口密集の住宅地である。「買物難民地区」ではなく、付近にスーパーも小型スーパー、青果専門店等も残っている。
 
青果は店頭・店内の非冷棚180㎝、冷ケース180㎝(6段)が基本のようだ。野菜だけで31~43アイテムほど。これにカット野菜やモヤシ類を加えれば多い店では50アイテム近く。果物は主に非冷棚で19~22アイテム。このほか精肉・鮮魚に冷ケース90㎝を当て、生肉8~13アイテム、加工肉25~34アイテム、魚は塩干魚+刺身が中心で8~10アイテムを置いている(郊外地ではゼロに近い場合も)。

「従来のコンビニでは、米・肉中心の米飯類や加工食品だけ家売り栄養バランスを欠く」との批判に応えたのがローソン100だが、特にセブン・イレブンではカット野菜4~5品、「野菜たっぷりの各種惣菜」(サラダやスパゲティ等)を時に15アイテムも置いている。このような対応も、青果の強化につながる。

 約1,485㎡(450坪)の標準型スーパー4店の部門別フェイス量を計算すると、青果では5,243㎝である。ローソン100のスタイルを前提にすれば、360/5,243=6.9%のフェイス量である。スーパーの平均年商14.5千万円、青果の平均売上構成
比15.0%という数値がある。これからすると、青果部門の平均年商は2億1750万円となるこの6.9%は年1,500万円。日商にして4万1,116円となる。生鮮ローソンは果たしていかほどかは分からない。

 今、多くのコンビニの場合、平均すれば1万円仕入れて1万3,000円ほどの売上げ高・・・ではないか。生鮮ローソンはこの3倍ほどとの推定になる。集客の相乗効果も望めるとすると魅力的な数値である。

 本部や地区本部の制約がなく、青果卸業者に「相乗効果を望むので、10~15%の粗利益になればよい。自由に売価設定をし、その代り売り場の販促一切を任せる」として成功しているコンビニの例もある。この卸業者は某チェーン10店舗ほどを任されているが、1店平均の月供給額は平均70万円ほどという。1日2万7,000円ほど売上高になる。このような対応もなくはない。

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 本部

 いま
15.0%という
 
 

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