2013年1月22日火曜日

農産物直売所設備の留意!顧客の要望調査より

 日本政策金融公庫の「農産物直売所にかんする消費者意識調査」(H23年11月インターネット調査1,025人)では、「直売所施備への改善要望」(複数回答)の結果も出ている。支持率の数値は表の通りだ。強いマイナスの体験をしないと、印象がの残らないため、各要素とも高い数字ではない。しかし、実際はこの数値の背後に多数の賛同者がいると理解すべきだろう。

 第1位の「売場や通路の広さ」は、①売場と②通路に分けて考えるべきだろう。売場については、
相対的な問題である。JA系の150坪以上の店舗が次々できる今日、10~40坪未満の店はいかにも狭いし、品揃えも不十分になり勝ち。今後の発展を望むならば、最低50坪以上が必要とみる。

 だが、立地を選び、強烈な個性商品や優れた人的サービス力を持てば、10~40坪でも生き残れるはずだ。豆腐の専門店など・・・たとえば6代目茂蔵などは、全品オリジナル商品でかため10坪はおどでも繁盛している。都市型直売所の地産マルシェでも40坪以下で、100%近くオリジナル商品を配置し繁盛しているし、省力管理もされている。

 「今後50坪以上欲しい」と申し上げるのは、仮に平台でなく工夫された3段台を使えば、平台で固めた150坪の店と同等の品揃えは可能である。いな、午後ガラガラになる平台中心の150坪店舗より、魅力的と言える。再三触れてきたが、現に60坪で年8億円超えの店が存在する。規模だけが総てではない。


回答要素

指示率%

売り場や通路の広さ

12.

トイレの設備・衛生

11.

駐車場の広さ

10.

休憩スペースなどの広さ

10.

飲食施設などの併設施設の追加

.

陳列の棚や台の配置・分かりやすさ

.

レジの数

.

冷凍・冷蔵の棚の配置

.

精米コーナーの設置

.

 通路は面積と違い「絶対的」である。40坪未満であっても、メイン通路120cm、サブ通路90cmは確保しないとスレ違えず、補充にも不便である。逆に150坪ほどになれば、売場倍率まで広げる必要がなく、メイン通路180~240cm、サブ通路90~120cmで充分である。広いみせでもいたずらに通路に商品を置けば狭くなり避けるべきである。

 
   トイレについては、足りない、汚いと思った例は少ない。だがインターネット調査では観光地の道の駅付帯の直売所が多くなる。この場合、観光バスの乗りいれ時に、「少ない」、「汚れている」の苦情もでるはず。汚れは「掃除担当が決まっているか」「定期点検時間を決め清掃しているか」が問われる。

 
 駐車場の広さは絶対的なもので、多くの直売所は顧客の85~100%まで車客のため、年商目標500万円(付帯施設あり)~750万円(直売所単独型)に対し、1台を確保しないと不足になる。
この数値をクリアしていないと、コップの水があふれるように、駐車できない人がリピートを辞め、売上げ増は望めない。

 休憩スペースは、集客圏が5~200kmと広域からの集客が直売所の特徴で(食品スーパー750m~2.5km)、木製や金属製のベンチなどは必須である。小型店であれば、店内に座売りのように4人掛けくらいの木製椅子を用意し、夏場であれば麦茶、冬場はお茶を出すぐらいにして、フレンドリなサービスをむしろすべきだろう。

 飲食施設などの併設施設の追加は、今後ますます必要になる。なぜなら、青果物の消費は全体として減る方向にあり(20代の消費傾向からすると、将来1/2の消費量になるの予測)、青果のシェアをスーパーや他・直売所と奪い合うだけでは伸びない。青果の健康効果、地元産品の新鮮さ=その美味さを実感してもらうため、また返品ロスを加工の形で減らすためにも、飲食部門は直売所にとって不可欠である。特に中山間地の小型店舗では、そば店、郷土料理店などで集客に成功している例が多い。

 青果物のGAPで有名な千葉の和合園でも早くにサラダバイキングのあるレストランを経営してきたし、茨城のポケットファームどきどき、三重のもくもくファームほかでも、ランチとして大人1,800~1,500円のバイキングを提供し、成功している例が多い。その時期豊富な集荷品を自由に使え、日々の変化、安さを演出できるので、好感度が高い。有機農業品が中心の熊本市の地球畑直売所も都市型店だが隣にレストランを併設していた。

 
 陳列の棚や台の配置・分かりやすさは、今後はスーパーやホームセンター同様に、売場表示板が必要だろう。平台で見通しがきくので、40坪以下の小型店では必要ないとも言えるが、多段式の台を使えば状況は変わる。

 
  レジの数は1台年商1億円から1.5億円として配置するのが普通だが、要は台数もさることながら、混んだときに瞬時に締めたレジを開く、サカーを付け能率を上げて対応する・・・といったことこそ重要である。対応の不手際は、顧客にことのほか不快感を与えるものだ。監視カメラも併用し、混み具合に応じ迅速に対応しないと不満が残る。

 
  冷凍・冷蔵の棚の設置は、正しくは「ケースの設置」のはず。支持率は極端に少ないが、今後の青果の消費低迷を考えると、6次化産品とも言える購買頻度が高く、個性も出しやすい日配品=
漬物、豆腐、納豆、ゆで・生めん、こんにゃく、佃煮(以上水もの日配)、牛乳、乳製品、デザート、
、冷凍のピザ、シュウマイ、餃子、タコ焼き等の充実が不可欠である。

 それには、売場30坪以上を超える場合、冷蔵ケース8尺×2本、冷凍ケース4尺1本ほどは欲しい。全く冷凍・冷蔵ケースのない店にも出会ったことがあるが、消費が分かっていないように思う。
日本の伝統食品を含み、50~60代の消費者が圧倒的多数の直売所においては、支持を受けやすい部門である。冷ケースを置く以上、グスグス感が絶対にないようにしてほしい。空きがあれば、
味噌やジュースなどで満杯にすべきである。

  精米コーナーは、もともと野菜などに比し、購買頻度が低いので要望が少なく出て当然。しかし、
食のベースに来る商品。地元産米を売るためにも充実すべきだ。秤りうりだけにこだわり、6アイテムほどをの枠に入れ売るケースが多いが、陳列棚も儲け、精米したものも10アイテムと多くしたほうが、選択性がアップして売れるものである。近くでお結びなども併売するのがベターでもある。


      近藤・支援内容
  該当時間
1.農業のマネージメント講座
3~7時間
2.農産物のマーケティング講座
3~7時間
3.農産物直売所の新たな発展策講座
3時間
4.直売所・顧客視点の販売促進講座
 3時間
5.主婦の食のライフスタイル講座
 3時間
6.直売所顧客調査(200~300人)
2日16時間
7.直売所の総合診断
2日10時間
8.農業経営総合診断
2日10時間
<注>講演3H7万円・7時間10万円 (交通・宿泊別)
リサーチ30万円(交通・宿泊費別)
講演の場合
1時間は4万円
2時間は6万円
経営診断20万円(交通・宿泊費別)
報告日は無料とし、交通・宿泊費別
     携帯 080-3464-2607    各種電話相談無料

0 件のコメント:

コメントを投稿