2012年10月19日金曜日

津波被災地の復興進まず!宮城県野蒜地区を見る

 講演旅行の寄り道で、東日本大震災の被災者に申し訳ないが、足を延ばし宮城県の観光スポット松島の先の野蒜地区をしばし訪問した。仙台から石巻方面に貫ける仙石線は松島海岸駅の先の高城町しか動いておらず、この先5駅ほどは今もって不通だ。


  高城町から松島駅から来るJRの臨時バスに乗り、津波被害の大きい野蒜駅まで行った。駅の線路は土砂に覆われ、鉄道用の架線は垂れ下がり、これを支える柱は写真のように大きく傾斜したままだ。

    駅横のコンビニも南から北側に向け波が突き抜けメチャメチャだ。沿線の住宅はほとんど流され、残った家も軒先をえぐられたり、えぐられた南側を応急処置のベニヤ板で覆ったものばかり。土台だけ残されたものが無数に見られ、雑草が生い茂っている。ゴーストタウンに近い。

    目の前を流れる川には、写真のように土手の松並木の一部が倒れこみ、川にかかる端の欄干の金属製の手すりは無残にひん曲がっている。

 
橋を渡った先の海岸までの広い平地は荒野と化し、浜辺の遠くの松並木が見える。2メートル以上あれ石碑が根元から折れ、空を見上げている。近くには花屋や飲物が供えられていた。家族を失なった悲しみが、ひしひしと伝わってくる。

 外国人の若いカップルも、カメラを持ち訪れていた。この2人も津波被害の遅れをレンズを通して感じ、母国で多くの人に知らせるのではないか。いささか恥ずかしい。

 
恥ずかしいのは、復興の気配が少しもない野蒜地区もあるというのに、5年間で計19兆円という復興予算の一部が他地区や他要素に流用され、すでに2年間で17億円を支出して、底が尽き始めていることだ。こんな馬鹿げた話がまかり通るほど官僚の悪賢さ、政府の怠慢が目立つ昨今である。仙石線のいち完全開通や、復興のつち音を早く見たい。

 

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