2012年5月17日木曜日

じっくり6次産業化の芽=自家製味噌を育てる!

1.二つの組織の長

埼玉県鴻巣市の武井正光さんは水田2.0ha、野菜畑0.3haの市街化地区に住む農家だが、一般の会社をリタイア-した兼業農家9人を含め10人で、「菜楽会」という組織を作り、その会長である。野菜作りを指導しながら、家庭で消費する味噌作りを共同で行っている。会員の経営規模は7反から1ha前後という。自身は3つのインショップに出荷しているため、多品種生産・・・36坪ほどのハウスでトマトを作り、露地で露地でネギ、レタス、ブロコリーャネギ、レタス、ブロコリーベツ、ナス、サトイモ、ショウガ、葉ショウガなど20品目ほどを栽培栽培している。

同時に某インショップに出している約25人のまとめ役(青果部会長)でもある。25人いても、常時出すのは15人とのこと。手数料は20%だ。売場は間口2間ほど。少量販売のため朝採りで、6時に起きて準備し、10時に陳列を終える。往復に要する時間は1店30~40分。月1回、店で会合が持たれるという。

当方の地元と極めて似ている。当方地元の場合、1年前までは農産物直売所はなく、13店のスーパーのうち9店にインショップがあり、JAの指示で1農家3店ほどずつ担当。手数料は20%+JA分3%が普通である。違うのは、専業的農家も多く、1店を5~6人でフォローしていて量が多く、前日収穫し、水洗い、結束ないし袋入れ→当日出荷となっている点だ。

2.味噌作りは借りた機械で

 「菜楽会」では自家消費する分だけ味噌を作っている。なぜ6次産業化の事業に乗せないのか? 武井さんは・・・
「まだどうして売るかのルートもはっきり分かっていない、保健所の許可を得た施設でやるには投資がかなりかかる。家庭用の分だけなら、設備をあちこち利用すれば買わなくてすむ」
 事実、大豆の脱穀・選別はJAに委託。煮た大豆を潰すのは餅づき機を利用。麹発酵機は農林振興センターのものを借りている。大豆は皆で分担し7~8a作る。品種は秩父元産の「借金なし」というから面白い。縁起もよしだ。そして大豆15kg、麹15kg、塩7kgの混合比にして、10ヶ月寝かせるという。

販売面については、「いろいろ配慮すると、学校給食センターが量も出るし返品もなく、これで年20%も伸ばしている例がありますよ」「それには管理栄養士との人脈を作るのが早道ですよ」といったアドバイスもしたが、農業者が6次化事業で求めているのはこの販売面支援が大半と言えそうだ。

これまで頼りにしてきた直売所の伸びに翳りがあり、スーパーには買いたたかれる、通販はすぐに効果が期待できない・・・となれば、慎重かつ実践的なプレイスの支援力が当方など支援コンサルタントに求められいることを痛感した。菜楽会とグループ交際をし、ぜひ頼りになる販路開拓をして、6次産業に育てあげたいと思っている。

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